ご葬儀・法要の基礎知識
ご葬儀の流れ
宗教・宗派をご確認の上、葬儀社に連絡して段取りを決めます。
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ご葬儀の進め方
1.葬儀社の専門スタッフがご遺族のご希望をうかがいます。
- 日程・式場および葬儀内容を決定します。
- 僧侶などを決定します。
通常は菩提寺や神社、教会に依頼しますが、菩提寺などがない場合は葬儀社がご紹介します。 - 人数の予測
- 演出・料理・返礼品の内容・数量を決定します。
2.喪主を決める
喪主は、故人の血縁でもっとも近い人、またはその家を代表する人が務めます。基本的には配偶者、子供、兄弟の順です。
3.親族などへのご連絡
通夜・告別式の日程が決まり次第、リストに基づいて連絡します。目上の方でも電話連絡で失礼にあたりません。電話の場合は、日程・場所を正確に。式場への交通手段・最寄り駅などを確認しておきます。
4.世話人の手配
進行は葬儀社が承りますが、受付・会計などは金銭を扱うので、親族や信頼できる知人へご依頼ください。
ご葬儀の流れ 仏式
1.通夜
通夜の流れ
- 1. 遺族と会葬者の着席
- 2.僧侶の入場
- 3.読経
- 4.喪主・遺族・親族の焼香
- 5.会葬者の焼香
- 6.僧侶の法話
- 7.僧侶の退場
- 8.喪主のあいさつ
- 9.通夜ぶるまい
僧侶へのあいさつとお布施
僧侶へお通夜の前と終わった後にあいさつをします。お布施は葬儀社のスタッフと相談して、できるだけ早めにお渡ししましょう。
通夜ぶるまい
会葬者に食事とお酒をふるまいます。お声をかけますが、無理に引き留める必要はありません。
2.葬儀・告別式
葬儀・告別式の流れ
- 1.遺族と会葬者の着席
- 2.僧侶の入場
- 3.開式の言葉
- 4.読経
- 5.弔辞と弔電の読み上げ
- 6.僧侶の読経・焼香
- 7.喪主・遺族・親族の焼香
- 8.会葬者の焼香
- 9.僧侶の退場
- 10.喪主のあいさつ
- 11.閉式の言葉
3.お別れ
葬儀・告別式が終わると、棺のふたを開け、故人と最後のお別れをします。「別れ花」を喪主・遺族・親族・会葬者で故人のまわりに敷き詰めます。
4.出棺
棺を霊柩車へ運びます。位牌を持った喪主を先頭に、遺影を持った遺族に続いて親族が棺を持ち霊柩車へ運びます。
5.火葬
火葬する前に故人とのお別れである「納めの式」を行い、喪主から順番に焼香します。
6.骨上げ(拾骨・収骨)
火葬終了後、一般的には2人1組となって1つのお骨を一緒に拾い、骨壺に納めます。
7.精進落とし
本来は四十九日の忌明けに行いますが、現在では葬儀終了当日に行われることが多くなっています。
僧侶が席を辞退された場合は、「お車代」とは別に「御膳料」を包みます。
ご葬儀の流れ 神式
1.通夜祭
手水の儀
身を清めるための儀式です。桶の水をすくって左手に3回、右手に3回注ぎます。次に、左手で水を受けて口をすすぎます。
遷霊祭(せんれいさい)
通夜祭に引き続き行います。式場の明かりを消して死者の霊を移すための儀式です。
2.葬場祭(そうじょうさい)
手水葬場祭の流れ(一例)の儀
仏式の葬儀・告別式にあたります。
- 1.手水の儀
- 2.修祓の儀
- 3.献饌
- 4.祭詞奏上
- 5.誄歌奏上
- 6.玉串奉奠
- 7.拝礼
ご葬儀の流れ キリスト教式
カトリック
通夜のことを一般的に「通夜の祈り」、葬儀のことを「葬儀ミサ」と呼びます。
1.通夜の祈り
通夜の祈りの流れ(一例)
- 1.聖歌斉唱または黙祷
- 2.聖書朗読
- 3.説教
- 4.祈り
- 5.献香・献花
- 6.結びの祈り
- 7.遺族のあいさつ
2.葬儀ミサ
「開祭」、「言葉の典礼(神父の説教、聖書の朗読、聖歌斉唱)」、「感謝の典礼(ミサ)」、「告別と葬送」の4部で構成されることが一般的です。
プロテスタント
通夜のことを「前夜祭」または「前夜式」、葬儀のことを「葬儀式」と呼びます。
1.前夜祭(前夜式)
前夜祭の流れ(一例)
- 1.賛美歌斉唱
- 2.聖書朗読
- 3.祈り
- 4.賛美歌斉唱
- 5.説教
- 6.賛美歌斉唱
- 7.献花
2.葬儀式
故人の冥福を祈り、神への礼拝を行います。牧師の説教では故人の人生を振り返り、祝祷で遺族や参列者に神の祝福があることを祈ります。
※これらの作法や式の流れは宗教・宗派により多少異なります。